3Dプリンターを始めようと思って調べていると、かなり早い段階でぶつかる言葉があります。
PLA、PETG、ABS。
……いや、急にアルファベット3兄弟が出てくるんですよね。
本体を選ぶだけでも大変なのに、「フィラメントも選んでね」と言われると、初心者としては正直ちょっと身構えます。
今回は、まだ実際に使い込んだわけではない初心者目線で、いろいろ調べた内容をもとに、最初に買うならどのフィラメントがよさそうかをわかりやすくまとめてみます。
結論から言うと、最初の1本は PLA がいちばん無難そうです。
そもそもフィラメントって何?
フィラメントは、3Dプリンターで使う「材料」のことです。
イメージとしては、細いプラスチックのひも。
これをプリンターが熱で溶かして、少しずつ積み重ねながら形を作っていきます。
料理でいうなら、3Dプリンター本体が調理器具で、フィラメントが食材みたいなものです。
同じプリンターを使っても、材料が変わると作りやすさや仕上がりが変わります。
PLAとは?初心者の第一候補
PLAは、3Dプリンター初心者向けとしてよく紹介されているフィラメントです。
理由はシンプルで、扱いやすいから。
温度設定が比較的むずかしくなく、印刷中に反りにくいと言われています。反りというのは、印刷物の角がベッドから浮いてしまう現象のことです。これが起きると、せっかく作っているものが歪んでしまいます。
PLAはその失敗が比較的少なめなので、「まず成功体験がほしい」という初心者にはかなり向いていそうです。
ただし、弱点もあります。
熱にあまり強くないので、車の中や直射日光が当たる場所に置くものには向かなさそうです。夏場の車内はかなり高温になるので、変形する可能性があります。
PLAが向いているもの
スマホスタンド、置物、試作品、収納小物、インテリア雑貨など。
まずは「3Dプリンターってこうやって形になるんだ!」を楽しむにはぴったりの材料だと思います。
PETGとは?少し丈夫に作りたい人向け
PETGは、PLAより少し丈夫で、実用品に向いているフィラメントとして紹介されることが多いです。
ペットボトルの素材に近い名前なので、なんとなく身近に感じますね。
調べた印象では、PETGは PLAより粘りがあって割れにくい のが特徴です。硬くてパキッと割れるというより、少ししなやかさがあるタイプ。
そのため、フック、ケース、工具まわりの部品など、少し力がかかるものを作るときに向いていそうです。
ただし、PLAよりは少し扱いがむずかしいようです。
糸引きといって、印刷物の間に細い糸のようなものが出やすいことがあります。温度設定やプリンターの調整が合っていないと、仕上がりが少し汚くなるかもしれません。
PETGが向いているもの
収納パーツ、簡単な工具ホルダー、屋内で使う実用品、少し丈夫さがほしい部品など。
PLAに慣れたあと、次に試す材料としてよさそうです。
ABSとは?強いけど初心者には少し難しそう
ABSは、昔からよく使われているプラスチック素材です。
身近なところだと、おもちゃや家電の外装などにも使われることがあります。
特徴は、丈夫で熱にも比較的強い こと。
ここだけ聞くと「じゃあABSが最強では?」と思うのですが、初心者が最初に選ぶには少しハードルが高そうです。
理由は、反りやすいからです。
ABSは冷えると縮みやすく、印刷中に角が浮いたり、ひび割れたりしやすいと言われています。
さらに、印刷中のにおいも気になりやすいようです。換気や、プリンターを囲うケースのようなものが必要になる場合もあります。
つまりABSは、材料としては優秀だけど、最初の1本としては少し上級者向け。
いきなり選ぶと「3Dプリンターって難しい……」となる可能性がありそうです。
ABSが向いているもの
強度や耐熱性が必要なパーツ、ケース類、実用品など。
ただし、環境や設定を整えられる人向けという印象です。
PLA・PETG・ABSをざっくり比較
| 種類 | 扱いやすさ | 丈夫さ | 熱への強さ | 初心者の優先度 |
|---|---|---|---|---|
| PLA | とても扱いやすい | 普通 | 弱め | とても高い |
| PETG | やや扱いやすい | 高め | PLAより強い | 中くらい |
| ABS | 難しめ | 高い | 強い | 低め |
こうして見ると、最初に選ぶならやっぱりPLAが安心そうです。
PETGは「PLAで慣れたあとに実用品を作りたい人向け」。
ABSは「設定や環境づくりも含めて挑戦したい人向け」という感じですね。
初心者が最初に買うなら何色がいい?
調べていて意外と大事だと思ったのが、色です。
最初は、白・グレー・黒あたりの定番色が使いやすそうです。
特にグレーは形や積層の線が見やすく、失敗の確認もしやすいと言われています。
逆に、透明系やラメ入り、木材風、金属風などの特殊フィラメントは、最初から選ぶには少し難しそうです。見た目は魅力的ですが、ノズルが詰まりやすいものもあるようなので、まずは普通のPLAで慣れるのがよさそうです。
まとめ:最初の1本はPLAがよさそう
初心者目線で調べてみた結論は、かなりシンプルです。
最初に買うならPLA。
理由は、扱いやすくて、失敗しにくくて、情報も多いからです。
3Dプリンターを始めたばかりのころに大事なのは、いきなり最強の材料を選ぶことではなく、まず「ちゃんと形になった!」という成功体験を作ることだと思います。
最初はPLAでスマホスタンドや小物を作る。
慣れてきたらPETGで実用品に挑戦する。
さらに環境が整ってきたらABSも試してみる。
この順番が、初心者にはいちばん気持ちよくステップアップできそうです。
3Dプリンターの世界、調べれば調べるほど奥が深いですが、最初の一歩は意外とシンプル。
まずはPLAを1本。
そこから始めるのが、いちばん失敗しにくい選び方だと思います。


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